土つくりについて

野菜を育てるための土作り|八尾青山町キッチンファーム

美味しい野菜つくりは土作りから。

八尾青山町キッチンファームの目指す理想の土壌は、「団粒構造の土」です。

八尾青山町キッチンファームは、健康に育った野菜を安心して食べられるよう土作りに日々努めています。

土作りに丹精込めた野菜の味は格別です。

八尾青山町キッチンファームの土作りを紹介しましょう。

野菜栽培のための基本5つの材料

野菜栽培のための土作り、基本の材料は次の5つです。

腐葉土
堆肥
肥料
ミネラル
有用菌

腐葉土

腐葉土は、地面に落ちた落葉広葉樹の葉が、時間の経過とともに土となったものです。腐葉土は、高い通気性や保水性があり、有益な微生物に富むなど野菜作りに最適な用土です。

八尾青山町キッチンファームは、実家近くの高尾山山麓から落ち葉を集め腐葉土を作り自給しています。

八尾青山町キッチンファームの腐葉土の作り方

高尾山周辺にはカシ、クヌギ、クリなどの広葉樹がたくさん自生しています。

毎年秋になると、たくさんの葉が地面に落ち、バクテリアやミミズによって分解され土になっていきます。

土を掴んで握ってみますと、柔らかく、ぬくもりを感じます。「山の匂い」がします。私は「山の神様」の匂いだと思っています。

腐葉土を購入する場合の注意点

堆肥

八尾青山町キッチンファームで使っている堆肥は、牛ふん堆肥を主とし、補助的に鶏糞堆肥を使っています。

牛糞堆肥は、牛糞を積んで発酵させた堆肥です。

牛は繊維質の高い植物を多く食べますので、牛ふん堆肥には土を柔らかくする効果があり、また非常に多くの微生物を含んでいます。

鶏糞堆肥に比べて肥料分が少ないことが特徴です。時間をかけてゆっくりと分解するため、効果も長続きします。

鶏糞堆肥は、気温が低い春先に即効を期待して追肥的に必要な時に利用しています。3月初めのスナップエンドウの追肥などですね。

八尾青山町キッチンファームは、牛糞堆肥に含まれる微生物が、植物の利用しやすいよう有機物を分解したり、土を水や空気が通りやすいよう団粒構造に変えれたりする役割を期待して使用しています。

堆肥を施す際に気をつけることは、しっかり熟成している堆肥を使用することです。

微生物による分解が十分ではない堆肥は、アンモニアガスが発生し、害虫を引き寄せます。また、作物の根を傷めてしまいます。

匂いがなく、さらさらになっている完熟堆肥を使うことがポイントです。

八尾青山町キッチンファームで使用している堆肥はJAで購入しています。堆肥は、信頼できる業者、生産者から購入する必要があります。

肥料

八尾青山町キッチンファームでは、綿実油粕と米ぬかを主体にぼかし肥料にして与えています。

ぼかし肥料は、生の有機肥料を一度発酵させているので、根に障害を出るガスを出さない、すぐに効果が出るという利点があります。

また、発酵させているので善玉菌を増やして病原菌から作物を守る働きがあります。

八尾青山町キッチンファームは、綿実油粕と米ぬか、牡蠣殻石灰にVA菌を加えて、納豆菌強化えひめAIでぼかしています。

えひめAIの作り方

ぼかし肥料の作り方

ミネラル

ぼかし肥料には、主に窒素、リン、カリの3大成分が含まれれていて、1作毎に施肥しますので不足することは、あまりありません。

しかし、3大成分以外のミネラル分は注意しないと不足してしまいます。特にカルシウム、マグシウム、鉄は不足しやすいミネラルです。

ミネラルは土の微生物活性や作物の生育、とりわけ耐病性や品質、味を左右します。

八尾青山町キッチンファームでは、ミネラルの補給を積極的に行っています。カルシウムとマグネシウムは苦土石灰、鉄は緑茶鉄を自作し施用しています。

自作のぼかし肥料にはカキ殻石灰を入れていますので、他のミネラルも補給されているとみています。

緑茶鉄の作り方

有用菌

八尾青山町キッチンファームは、納豆菌、乳酸菌、麹菌に代表される有用微生物を黒砂糖と培養した液体を野菜栽培に利用しています。えひめAIやEMが有名ですね。

有用菌は、土壌中で善玉菌の増殖を促進、悪玉菌を減少させます。

増殖した善玉菌は、前作の残渣など土中の有機物を早期に栄養源として分解して、土をやわらかく肥料の吸収を助けます。

有用菌を利用することによって、野菜を健康で病気に強く、美味しい食味を目指しています。

有用菌の増殖方法

畑の土作り、まとめ

 

畑の土つくりは、基本の材料の5つを継続的に施すことが大切です。

腐葉土
堆肥
肥料
ミネラル
有用菌

腐葉土と堆肥はどちらかといえば土壌改良的な役割を目的に、肥料は腐葉土と堆肥だけでは、野菜を育てるには栄養的に足りないので肥料を投入すると考えています。

 

安心できる材料を入手し実践してみてください。

畑は必ず応えてくれます。