土つくりについて

ぼかし肥料の作り方、簡単にでき安心して使えるぼかし肥料

ぼかし肥料とは、ぼかし肥料の特徴

ぼかし肥料とは、米ぬかや油かすといった有機肥料を発酵させた肥料のことです。発酵させてから使用するぼかし肥料には微生物が多いため、作物への効果が出やすいのが特徴です。

また、有機肥料はゆっくりと吸収されるため、肥料としての効果が長持ちします

ぼかし肥料は、使用する回数や量に注意すれば化学肥料にたよらなくても速効性や持続性が期待できるすぐれた肥料です。

比較的簡単にできますので、有機栽培を始めよう方は、米ぬかを使ったぼかし肥料を作ってみてはいかがでしょうか。

 

お父さん
お父さん
ぼかし肥は作物の味を各段においしくするよ。
お母さん
お母さん
ぼかし肥を作ると米ぬかを使うので手の甲ががしっとりするわ

ぼかし肥料の作り方

八尾青山町キッチンファームは、肥料に必要な三要素である窒素・リン酸・カリのバランスを保つために、綿実油粕と米ぬかを1:1の分量(重さ)で使用しています。

1:1の分量ですと窒素、リン、カリが大よそ8、8、8の成分比となります

有機肥料と水だけでも発酵しますが、八尾青山町キッチンファームでは、えひめAIを発酵促進剤として混ぜることで発酵を促しています。材料は次のとおりです。

材料

・綿実油粕10㎏
・米ぬか10㎏
・カキ殻石灰2㎏
・えひめAI500㏄
・菌根菌20g
・水2000㏄

綿実油粕は、日本で1社しか残ってない綿実搾油工場である岡村製油(株)(大阪府柏原市)で作られています。地元河内エリアの多くの農家は、昔から「真粉(マコ)」と呼び、優れた有機肥料として愛用しています。メーカー保証成分は、窒素6.0%、リン酸2.0%、カリ1.3%です。窒素成分が高く、顆粒状なので、遅行性で効果が長続きします。農作物を味よく、色よく、豊かに実らせると地元で高い評価を得ている天然有機肥料です。

綿実油粕綿実油粕

 

米ぬか米ぬか

 

 

カキ殻カキ殻

 

えひめAIえひめAI

 

菌根菌菌根菌

 

カキ殻石灰は土壌の中和と微量元素の補給のため混ぜています。菌根菌は植物の根に共生し水分を供給する役目をします。

作り方

1. 原材料と水を混ぜる

まず、綿実油粕とカキ殻石灰、菌根菌を混ぜ、えひめAIと水を加えます。素手で混ぜても問題ないです。

完全に混ぜてから、米ぬかを混ぜます。先に綿実油粕とえひめAIと水を混ぜるのがポイントです。

米ぬかと水を先に混ぜてしまうとタマができタマをなくすのに時間と労力がいります。米ぬかを混ぜると手の甲がすべすべしてきます。

水が多すぎると腐敗の原因となります。上記の材料の分量を参考にしていただき、混ぜた肥料が手で握ると固まり、指で押せばパラパラと崩れるくらいの硬さが目安とします。

2. 日陰で発酵させる

混ぜ合わせた肥料は、米袋に入れ直射日光を避けた場所で保管します。発酵熱は出ないので温度調整のために混ぜる必要はありません。

米袋に触れると少し温かく、いい香りがしてくれば発酵が順調に進んでいます。

3. 出来上がり

ぼかし肥料を作るために必要な日数は、気温によって発酵の速度が異なるため、時期によって違います。

発酵が早い夏の時期なら1カ月、冬には2~3カ月程度で発酵が終わり、肥料として使えるようになります。

発酵が終わりすぐに使わないなら、ブルーシートの上に広げ、完全に乾燥させてから米袋に入れて保管します。風通しのいい室内に置けば1年間程度保管できます。


ぼかし肥の使い方

八尾青山町キッチンファームは、ぼかし肥を元肥、追肥、液肥に使っています。栽培作物の成長ステージに応じて多様な使い方ができます。

液肥はぼかし肥を水に溶かし、さらに発酵させてから葉面散布しています。作物が強健になり病気を予防できます。

ぼかし肥と腐葉土が八尾青山町キッチンファームの基本材料なのです

ぼかし肥の詳しい使い方はこちら