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とうもろこしのカメムシ被害が甚大
とうもろこしの実にカメムシが群がって食害しています。カメムシは、とうもろこしの実の厚い皮の上から、ストローのような口を刺して、中の粒の甘い汁を吸っています。
食害されると実の粒が茶色く変色して小さく固くなります。
カメムシ被害、低温気象が原因か?
これまで、とうもろこしのカメムシ被害は、発生自体が散発的でしたので、防除はしていませんでした。
今年は、晴れが少なく、気温が低めでした。とうもろししの成長が遅く、本来の背の高さまで伸びていません。とうもろこしの自己防御能力が発揮できないのかもしれません。
同じ時期に被害にあう枝豆は、防虫ネットでトンネルを作って防除してきました。とうもろこしは背が高いので防虫ネットのトンネルで覆うことはできません。
とうもろこしのカメムシ被害、やむを得ず農薬を使うには
やむを得ず薬剤による防除を考えなくてはなりません。八尾青山町キッチンファームで栽培している「とうもろこし」は、農薬登録上「未成熟とうもろこし」になります。
作物名「とうもろこし」というのは「未成熟とうもろこし」と「とうもろこし(子実)」の両方をいうのですね。
とうもろこしに農薬を使うには、「とうもろこし」の分類に注意
整理しておくと、
「未成熟とうもろこし」とはスィートコーン等のある程度成熟した生食用のとうもろこしを収穫する場合の作物名となります。
「とうもろこし(子実)」とは完全に成熟した種子(ポップコーンや製粉用など)を収穫する場合の作物名になります。
「未成熟とうもろこし」とはスィートコーン等のある程度成熟した生食用のとうもろこしを収穫する場合の作物名
「とうもろこし(子実)」とは完全に成熟した種子(ポップコーンや製粉用など)を収穫する場合の作物名
同じとうもろこしでも「ヤングコーン」は「野菜類」
ちなみにヤングコーンは、「とうもろこし」、「未成熟とうもろこし」、「とうもろこし(子実)」の作物名とは異なり、使える農薬は「ヤングコーン」または「野菜類」に登録されている必要があります。
というわけで八尾青山町キッチンファームでは「未成熟とうもろこし」で登録のある農薬をやむを得ず散布します。
もちろん規定どうり以下で最小限使用しますのでどうぞご安心ください。
カメムシの被害をうけたとうもろこしは、変色した粒を取り除いたら、十分美味しく食べられます。
ゆがくと見分けにくくなりますので、ゆがく前に取り除くといいでしょう。仮に取り残しがあって口に入っても問題ないです。
粒が固くなっているので、ぺっと吐き出します(笑)